中学校 |
沖縄に修学旅行へ行く予定で、その事前学習として「ひめゆり」を使わせていただきました。 生徒達も調べ学習はしていますが、まだまだ浅くしか受け取っておらず、それぞれの想いで観たようです。 特に、人間の弱い部分と強くなくてはならない部分を、ダイレクトに受けて、自分の生き方を考える良いキッカケになっているように思います。
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「ひめゆり」という素晴らしい映画があることを知り、ぜひ、親子活動で観たいと思いました。ですが、予算が限られており、到底実現不可能だと思いましたが、皆様の善意のおかげで上映を実現することができました。
「ひめゆり」は評判に違わず、素晴らしい映画でした。証言してくださったお一人お一人の言葉は、あまりにも衝撃的で、心に深く突き刺さるものでした。戦争は、人の心まで変えてしまう恐ろしいものだとつくづく感じました。今の日本の平和は、ひめゆりの皆さんや沖縄の人たちの大きな犠牲の上で成り立っていることを忘れないで、平和が脅かされている現代、何が何でもこの平和を守っていかなければならないと強く感じました。
映画「ひめゆり」は、午前に3年生、午後に2年生と保護者で鑑賞しました。同じ中学生でも、さすがに3年生は、平和学習をして、沖縄で現地(読谷平和学習でチビチリガマ、シムクガマ、ひめゆり平和祈念資料館、摩文仁の丘)を訪れています。また、ひめゆりの生存者の宮良ルリさんのお話を聞いてもいるので、受け止め方が深いなぁとおもいました。そして保護者の年代も様々なことを考えてくださったようです。
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昨年度の修学旅行では「ポレポレ東中野」まで、生徒が足を運んで見に行きました。その際の評判が良かったため、今年度はDVDをお借りして上映する機会を設けさせていただきました。
100人弱が入れる音楽室で、プロジェクターとスクリーン、スピーカーを使用し、上映いたしました。暗幕も使用しましたので、映像の色等鮮明度も問題なかったと思います。
印象に残った感想:「体験者の言葉で語られていたため、リアルに感じた。前半、グロクて退出したいかとも思ったが、最後まで見てよかった」
類にまれのない作品でしたので、生徒とともに鑑賞できて大変うれしく思っています。このように、事実をありのままの言葉で語っているからこそ生徒に届く言葉も大きかったと思います。
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この映画が、生徒や保護者、教職員の心に深く残り、今後の平和と命について再認識できることと確信しています。 京都から沖縄への修学旅行は、年々増えており、機会ごとに「ひめゆり」の啓発を広げていきたいと思っています。
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250(中学生210名、教員15名、保護者25名)で観ました。
皆、大変静かに真剣に観ていました。保護者も涙しておられる方もおられまし た。生徒たちは、真剣なまなざしで観賞してくれていました。上映会後、長イス の片付けをすすんで手伝ってくれる生徒の姿に生徒たちの心に何か変化があったのではないかと実感しています。
身近なこととしてとらえにくい戦争、それがこの「ひめゆり」によって同世代の、同じように学校生活をおくっていた人達がそ の戦争にまきこまれ、傷を負い、命を無くしていったその現実に生徒たちは本当 に強い衝撃をうけたようです。
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高校 |
寒い日だったので、場所を会議室に変更し、ストーブをたきイスにすわらせて上映した。休みなしで上映したが、途中席を立つものもなく静かにみていた。
12月に沖縄修学旅行にいくため、4月より事前学習をつづけてきた。ひめゆり資料館の証言を全員に読んでほしいと思っていたが、映画ひめゆりの話をきき上映することにした。旅行後は、教科書問題を扱って、しめくくりたい。
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昔から修学旅行の平和学習としての教材を探しており、今回、教員が札幌の映画館で観て感動したのがきっかけでした。真剣に鑑賞していました。女子の中には最後まで涙を流している生徒もいました。
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2時間10分真剣にみていた生徒は3~4割、話がつらくて きけなくなった生徒が1割、残りはときどき集中をきらしながらも最後までみた、というところです。
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今回の『ひめゆり』鑑賞は、沖縄の修学旅行から戻ってきたあとでしたので、どの生徒もひめゆり学徒隊の方や鉄血勤皇隊の方からお聞きしたことや糸数壕に入って説明を受けたこと佐喜眞美術館での館長さんからの話など、実際に見聞きしたことをまざまざと思い出しながら、真剣にスクリーンに見入っておりました。
上映前に、私から生徒たちに、「台本があり俳優さんが演じている戦争シーンが描かれたドラマではなくて、実際に体験された方々が、みんなに知って欲しい、伝えたいという強い気持ちから、とても辛いことをお話しして下さるのだよ。君たち一人ひとりに向かってお話しして下さっているのだよ。」と話しましたら、本当に、生徒たちは、自分たちの目の前にいる方から聞かされた話を1つの言葉も聞き逃さないようにと一生懸命でいるようでした。また、話の内容を追体験するかのごとく、震え、身も凍らんばかりの様子の生徒や涙を流しながら聴き入る生徒たちばかりでした。
今回の私どもの修学旅行では、平和学習にかなりの重点を置き、旅行前には『月桃の花』も鑑賞させましたし、何時間もかけて事前学習をしてから沖縄に参りました。そして、レポートをご覧いただけばお解りになりますが、生徒たちの中には、沖縄であったことを自分たちのこととして受け入れ、自分たちの次の世代にいろんな形で受け継がなくてはならないし、そうしたいという気持ちが芽生えてきたようです。
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生徒にとって戦争や人権について深く考えるいい材料を提供していただき、ありがとうございました。生徒の反応などを見ても、鑑賞させてよかったと考えております。
本校の大講義棟(400名程度収容可能)において放映。人権ホームルームの一端として「戦争」について考えさせるという目標で実施しました。生徒は私語も無く集中して鑑賞していました。
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事前に上映テストをし、生徒にはワークシートに記入をしてもらいながら、一章ずつ区切って観てもらうことにしました。記入されたワークシート、見苦しい所もありますが、同封いたしますので、ご高覧ください。生徒にとっても、また教員にとっても、大きな学びとなりました。
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中学校 |
「戦争」。一言で言えば簡単です。でも、「戦争」の説明をしろと言われた時、私なら何というか。と、映画を見て真っ先に浮かんだ疑問でした。小学校で「戦争」という事は勉強したものの、当時はきっと「武器で人を傷つけあうこと」と言ったはずでしょう。ですが、この映画で、肉体を傷つけるだけの戦争だけでなく、精神でさえも傷つけてしまうことを知りました。 現代社会に必死に何かを訴えかけている学徒達。その「何か」をきちんと理解した上で修学旅行に望むべきだと考えさせられた映画でした。
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私は最初、修学旅行で沖縄に行った時と同じような内容の映像を見るんだろうなーっと思っていました。でも、今回見た映像は、予想よりもすごくリアルでした。
私は実際に沖縄にも行ったし、戦争のことなども少しは分かっているつもりでした。でも、今回話してくれた、本当のひめゆりの人たちの話をきくと、自分がもしその場にいたら、足も運んだりできたかなーって思いました。兵隊さんの方がかわいそうだと思っていたけど、ひめゆりの人たちも同じくらい傷ついていたんじゃないかなって思いました。
でも、ひめゆりの人たちが、こういう風に本当のことを話してくれるのは、もう2度と、戦争とかをしてほしくないからだと思うし、この人たちの意見をちゃんと取り入れて、私たちが大人になったとき、この約束を守れていればいいと思います。
私がもしこんな体験をしていたら、他人に話す勇気はなかったと思います。だから、ひめゆりの人たちの、本当の強さがみれました。今回は、話をききながら、みみをふさぎたくなるような内容がいっぱいあったけど、ちゃんときこうとおもって、がんばりました。絶対に、ひめゆりの人の話が意味のないようなことにはしたくないです。
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高校 |
私はこの映画を見終わって、帰りは外をゆっくり歩いて帰りたいと思いました。ひめゆりの彼女達は、今の私達と同じように未来に夢をふくらませていたはずなのに、戦場へと駆り出されてしまった。それを考えると、当たり前のように学校へ行き、友達と話したり、勉強できる私達は、とても恵まれていると思います。
私は映画を見て、戦争の残酷さ、ひめゆりの方達の想いを知る事ができました。こんな事は二度と起こしてはいけないし、生存者の方、亡くなってしまった方達の想いを胸に刻み込んで、彼女達の分まで精一杯生きて行きたいです。
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「本当に起きてたんだ」って実感した。戦争の事は、世界史でいろんな名前を知ったが、それはそれだけ。名前を知りどことどこの国が戦ったか知っただけ。戦争はそんなもんじゃない、戦争の中で死んでしまった人には家族がいるわけで、誰か一人が死んだら絶対に悲しむ人がいるんだって。歴史上では第○○戦争終戦とだけ記されていて、なんにも真実の戦争を伝えていない。あれではまた同じことを人間は・・・・。
だがこうして今日、『ひめゆり』をみて、・・・真実。 まさに全てがわかった気がしたが、自分が戦場にいたらもっと真実の事はあるわけで。ひめゆりの方々も戦争の事を話せるようになるまで時間がかかったといっていたから、それ程怖くて、恐ろしくて、苦しくて、・・・。
二度としてはいけない。政治は難しいが、戦争をせず国同士がわかりあうのも政治家の仕事のひとつだろう。
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最初の時は (なんだこの映画) と思いながら見ていたけど、見ていくうちに戦争のおそろしさやかなしみが伝わってきて、真剣にみるようになりました。
それに生存者の話を聞いているうちに戦争の風景がうかびあがってきて、かなしくなりました。
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僕はドキュメンタリー映画を見たことがなかったので、どんなものだろうと思っていました。見てみるとこういう形の映画もありかなと思いました。
実際に体験した人の話というのは独特な雰囲気があり、何かがささるような感じがしました。ほとんどの体験者が「血も涙も出ない感じになった」とおっしゃっていました。きっとその場の雰囲気がそのような感じにさせてしまったのだと思うし、郷に入っては郷に従えといったような気持ちになってしまったのかもしれないと思いました。
僕ははっきり言って、途中から抜け出したくなりました。イラクの女性と同じようなと言ったら失礼かもしれませんが、居た堪れないような気持ちになりました。
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この『ひめゆり』というドキュメンタリーを見て僕が思ったのは、沖縄で実際に起きた戦争を伝えるために映画をつくったのではなく、その戦争の出来事を残そうとして映画をつくったことに感動した。
普通なら、戦争の悲惨さを今の世代に伝えるというはずなのに、あえて残すという表現で映画をつくった。戦争というものは、起きた時は悲惨だが、時間と共に忘れられていく。だから僕は沖縄での戦争の出来事を残すことに感動した。
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修学旅行前に見たかったです。でも、壕の中が映ったり、海が映ったりすると、やっぱり自分が (修学旅行で) 体で受け取ってきたことがよみがえってきました。だからこそ、見てるのがとても苦しかったです。私たちと同い年の女の子たちが体験したこととは思えないぐらい、本当に残酷なことだと思いました。「もしも私が・・・」って考えると、本当に恐ろしいし、苦しいし、そんな中で生きていけるだろうかって・・・・。だけど、今私がそんな風に思えているのも、みなさんが“自決せずに”(語弊があるかもしれませんが)生き残って、その話を私たちに伝えて下さっているからなんだなって思いました。私たちは、それを自分たちの子どもに伝えていかないといけないと、改めて思いました。
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ひめゆりをみて、人間の感覚の変貌ぶり、実際に体験したものしかわからない話ばかりで、とても考えさせられた。一番恐ろしいなと思ったことは、人の感情が変わってしまうこと。私たちと同じ心境だったはずなのに、1ヶ月、2ヶ月と死体と触れ、ケガ人と共に生活していくと、心の持ち方が通常でなくなり、くずれていくことは、他のことに変えられない恐怖があった。人の心の変わりやすさは、他のことと比べて最も深くて、簡単に修正できないものなので、特に考えてしまいました。
人がいつも人と触れ合うのに対して、人が恐怖をもち人と触れ合うのは、全く相反することであり、そしてとても怖いこと。人の心は難しいなと思う。今、私がそんな状況へもっていかれたら自我をたもてるかと言われると、自信がない。本当に、その戦場で活動した人々の話をきけば、なおさらです。
今も心に深い傷をおっていらっしゃる方が何人もいるという。本当に戦争は、国土(領土)や権力の奪い合いというより、両国の人々の心が奪われる、やるべきでないことだと思った。
今を大切に生きたいと思った。
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研修旅行でひめゆりの塔に行くのですが、なにも知らないまま現地に赴くところだったので、映画を観てよかったと思いました。 再現映像が1シーンもない、こういった形の映画を観るのは初めてで、新鮮でした。
正直、証言映像ばかりではつまらないだろうと観る前は思っていましたが、これは楽しんで観るものではないということが分かって、1シーン1シーンが、今まで観てきた映画とは比じゃないほどの重さで、とても感慨深いものでした。 同年代の人に特に観て欲しいと思いました。
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少なくとも、あの時間に寝ることなく「ひめゆり」を観ていた人たちは、きっと戦争を起こそうなどとは思わないだろう。若い役者や有名な監督が作る映画とは違う、制限を越えたリアルな映像と、映像などを越えた、生々しく厳しく、そして現実であった学徒隊の皆さんの語りがそうさせるに相違ない。 思い出したくないことを、話してくれたのである。決して目を背けてはいけないと思った。
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今までにみた映画とは全然ちがうもので、とても印象的なものだった。中学のころに1度、ひめゆり学徒隊についての映画をみて、戦争の悲劇を少しわかったつもりだったけど、今回のドキュメンタリー映画は、生存者の方々が語っているし、ナレーターもなく、字幕でとても印象的だった。
イメージの映像がなく、生存者の方々の語りだけなのに、その話をきいていると、目の前にその話を体験しているような感じがした。想像するのがいやになるくらいだった。
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