2006.11.17 東京での最初の試写会を観た一人の女性から映画の感想をいただきました。
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帰り道、映画の時空から逃れることができず、電車を乗り間違えながら帰途につきました。先ほど、うまくこの気持ちを表現できませんでしたが、 この大切な仕事をしてくれてありがとうございます、という意味で、ありがとう、と言いました。
拝見して、ホロコーストを記録した「ショアー」を思いました。きっと、この映画も2時間では納まらない、長さの可能性をもっていると思います。どうか、
臆することなく、いつか、撮影したすべての映像を使い切るような編集をして見せてください。きっとその意味がある記録だと思います。
「助けて」と叫んだのは、生きたかったから、という言葉。もう一度お母さんに会いたい、という思いがいくつかの大切な命を救ったこと。心に深く響きました。
私も、自分にできることを、力いっぱいしていきたい、と心に誓いました。
そういう気持ちをくれて、どうもありがとう。
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2007.1.8 東京で福祉作業所を主宰する岡田眞人さんからのメッセージをいただきました。
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彼女達が長い間「生き残ってすまなかった」と口をつぐんできたことに重い衝撃を受けた。
無残な、累々たる戦死者達の記録であるにもかかわらず、最後に伝わってくるのは、生命への賛歌のようである。
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2006.10.10 沖縄の精神科医、稲田隆司さんからのメッセージをいただきました。
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ひめゆりの関係者の方々の語りにカウンセリングに通低する希望をみました。大きな傷を負いながらも生きていくという希望です。
痛手の記憶は消失するかにみえつつも繰り返し現れ、その刺激に反応するが如く心は閉ざされかつ過敏さや、憂うつ、焦燥などさまざまな様相を示します。
私のクリニックには日々痛みを抱えた患者さんが訪れます。痛みに圧倒され立ちすくみながらしかし時を経て再び歩み出す過程に出会う度に、人間の持つ自然治癒の力を感じます。カウンセリングでの語りは、痛みに対し自らを再び作り出す回復への力ともいえるでしょう。
私はそのような力を映画「ひめゆり」に感じています。傷つき圧倒された状況から運動し語り続ける中で回復し、人間の尊厳を問い続けています。
ひめゆりの方々の運動はさまざまな分野に挑戦する当事者に大きな希望を与えられるものと信じます。
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2006.9.25 道面 雅量記者(中国新聞)より、8月の試写会後に感想をいただきました。
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原爆についてのドキュメンタリーで広島テレビ製作の『いしぶみ』(1969年)という秀作があるのです
が、それと似た志を感じました。『いしぶみ』は広島二中1年生322人の全滅を追ったもので、書籍化もされています。
彼らは原爆に対して一方的客体ですが、ひめゆり隊の場合、自決するかどうかといった主体の判断が問われて、より複雑だと感じました。だから本作ができるまで60年の歳月が要ったのでしょうか。
上映活動が広がることを祈っています。
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2006.8.13 沖縄県那覇市パレット市民劇場にて映画「ひめゆり」の完成特別上映会を行いました。
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(完成特別上映会にて。左2人目よりひめゆり平和祈念資料館長 本村つるさん、 財団法人沖縄県女師・一高女ひめゆり同窓会理事長 安谷屋良子さん、柴田監督)
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体験者のみが伝え得る戦争の真実が、直接私の頭の中へ入り込んでくる素晴らしいドキュメント映画でした。出演したひめゆりの方々と、監督はじめスタッフの方々に感謝したいと思います。
男性 57才
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TVやメディアから無防備に入り込んでくる戦争映画で、私達は命の尊厳に無感覚になっている様に思われる。証言者お一人お一人の"生の声"が、映像(岩ハ
ダのゴツゴツ。よろけながら海岸やガマの中へおりていく様子)により、痛みが私の体に突き刺さり、気持ちが伝わってきました。
西原町 女性 58才
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証言の持つ重みを感じました。当初は証言だけで2時間持つのだろうかと懸念していましたが、体験者が現場で語る生の証言に「証言の力」を再認識させられました。丁寧な作りにも感銘を受けました。
那覇市 男性 41才
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(当日、ホール内の様子)
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2時間余り、あっという間でした。「ひめゆり」という大きなイメージにのみこまれない、一人一人がきちんと立っている映像だなあと思いました。
宜野湾市 女性
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61年経った今でも昨日の事の様に思い出し、今だ苦しい思いをしているのだと感じた。普段生活していると、自分が今生きている事があたりまえに感じてしまう。今日あらためて「生きる」という事を考えさせられた。
女性 28才
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「物語」風ではなく、現場に立った証言を淡々としていたのが良かった。地獄を見たひめゆり学徒の声に胸が突かれた。
『君は今、何をしている。これから何をするのか』と…。
名護市 男性 63才
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(沢山の方が足を運んでくださいました)
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大変な根気と、ある種の執念のような確固たる信念を感じました。単なるドキュメンタリーとは違うなあと。
男性 22才
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私にとって、証言の方々の当時を思い出す心情が直接一対一の感覚で受け止める事のできる内容でした。反戦や平和など色々言われていますが、そういうものに影響されず、自分一人の考えにひたる事もできて良かったと思いました。
うるま市 女性 56才
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「自分だけが生き残って申し訳ない。」という言葉が印象に残っています。証言員の方達は、いろんな思いを胸に証言を続けていらして、罪の意識をも告白しながら、二度と戦争を起こしてはならない、という思いで証言をしている事を強く感じました。
南風原町 女性 23才
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(試写会後の様子)
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体験者の証言、さらに体験者の視線を意識した映像(ガマの内から外を見上げる映像など)を始め、製作者のこだわりがヒシヒシと感じられる、非常に骨太な力強い作品であったように思います。
男性 24才
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大変貴重な、作り物ではない、真実を伝えるための映画だと思う。世の中の、一人でも多くの人々にこの映画を見て欲しいし、私たちは只この映画に感動するだけではなく、この映画を広く世間に知らしめる努力をしたいと思う。
宜野湾市 男性 64才
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(監督と証言者の方々)
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